膀胱にできた結石の摘出についても、症例によっては腹腔鏡による低侵襲な対応が可能な場合があります。
ただし、結石の大きさや数、膀胱の状態によっては、開腹手術のほうが安全で確実なこともあります。腹腔鏡で対応できるかどうかは、事前の検査と診断がとても重要になります。
膀胱結石とは
膀胱の中に、尿の成分が固まってできる結石です。結石が膀胱の内側を刺激すると、血尿や頻尿、排尿時の痛みなどがみられることがあります。
特にオスでは、結石が尿道に詰まって尿が出せなくなることがあり、この状態は緊急です。おしっこが出ていない、何度も排尿の姿勢をとるのに出ない、といった様子があるときは、すぐにご連絡ください。
腹腔鏡での対応
条件が合えば、お腹を大きく切らずに、カメラで確認しながら結石を摘出できます。低侵襲で行えれば、術後の負担を抑えられます。
一方で、結石の数が多い場合や大きい場合には、安全のために開腹手術を選ぶことがあります。無理に腹腔鏡で進めるのではなく、確実さと安全性を優先して方法を選びます。
手術の前に確認すること
膀胱結石は、結石の種類によっては食事療法で小さくしたり溶かしたりできるものもあります。一方で、食事では対応できず摘出が必要な結石もあります。
当院では、レントゲン検査・超音波検査・尿検査・血液検査などで結石の状態を確認し、手術が必要かどうか、腹腔鏡が適しているかを判断したうえでご提案します。
また、結石は摘出したあとも再びできることがあります。手術後は、結石の種類に合わせた食事や飲水の管理、定期的な尿検査での確認が再発の予防につながります。
よくあるご質問
どんな膀胱結石が腹腔鏡の対象になりますか?
結石の大きさや数、膀胱の状態によって変わります。すべての結石が腹腔鏡の対象になるわけではなく、開腹手術が適していることもあります。まずは検査で結石の状態を確認したうえで、方法をご提案します。
食事で溶ける結石もあると聞きました。手術は必要ですか?
結石の種類によっては、食事療法で小さくしたり溶かしたりできるものもあります。一方で、食事では対応できず摘出が必要な結石もあります。どちらにあたるかは検査で確認しますので、手術ありきではなく、まずは状態を調べることから始めます。
おしっこが出ていないようです。急いだほうがよいですか?
結石が尿道に詰まって尿が出せない状態は緊急です。半日以上おしっこが出ていない、何度も排尿の姿勢をとるのに出ない、ぐったりしているといった様子があるときは、すぐにお電話のうえ受診してください。
手術をすれば、もう結石はできませんか?
結石は摘出したあとも再びできることがあります。結石の種類に合わせた食事や飲水の管理、定期的な尿検査での確認が再発の予防につながります。手術後の管理についてもご説明します。
費用はどのくらいかかりますか?
結石の状態や手術の内容によって変わります。事前の検査結果をふまえて、想定される費用の目安を診察の際にお伝えします。
SUPERVISED BY / 監修
このページは、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅰ種)が監修しています。2009年より腹腔鏡手術に取り組んでいます。
最終更新日:2026-06-25