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開腹手術とどう違うの?

腹腔鏡手術というと、体にやさしいというイメージを持たれる方も多い一方で、「従来の開腹手術と何が違うの?」「うちの子にはどっちが向いているの?」という疑問を持たれる飼い主様も少なくありません。ここでは、腹腔鏡手術と開腹手術の違いをわかりやすくご紹介します。

まず、大きな違いは「切開の大きさ」にあります。開腹手術は、皮膚・筋肉・腹膜を大きく切り開き、視野を広く確保しながら直接手で操作するスタイルです。これに対して腹腔鏡手術は、直径5〜10ミリ程度の穴を数か所あけるだけで、そこからスコープと専用器具を入れてモニター画面を見ながら操作します。

腹腔鏡手術のメリット

  • 動物への身体的負担が小さい:切開が小さく、出血や痛みが少ないため、術後の回復が早くなります。

  • 術後の感染リスクが低い:大きく開かないぶん、外部からの菌の侵入リスクが軽減されます。

  • 術後の癒着が起こりにくい:組織へのダメージが少なく、術後の腸癒着などの合併症のリスクが抑えられます。

  • 傷跡が目立たない:毛が生えそろえばほとんど目立ちません。

  • 入院期間が短く済む:回復が早く、日帰りまたは短期入院での退院が可能なケースもあります。

デメリット・注意点

  • 対応できる症例が限られる場合がある:腹腔内に強い癒着がある場合や、緊急を要する大出血などでは、開腹手術のほうが適していることがあります。

  • 特殊な機器・技術が必要:高性能な機器と、専門的な訓練を受けた獣医師が必要です。

  • 費用が高くなる場合がある:設備や技術の点で、開腹手術より費用が高めに設定されることがあります。

それぞれの手術法には一長一短があり、動物の状態や症例に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。当院では、事前の診察と丁寧なカウンセリングを通じて、最も適した方法をご提案しています。迷われている方は、まずはお気軽にご相談ください。

SUPERVISED BY / 監修

このページは、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅰ種)が監修しています。2009年より腹腔鏡手術に取り組んでいます。

最終更新日:2026-06-25

気になる症状は、お気軽にご相談ください

南大沢どうぶつ病院/多摩八王子動物がんクリニック