FIPには大きく分けて3つのタイプがあります。タイプによって出る症状も、必要なお薬の量も変わってくるため、はじめに正しくタイプを見きわめることがとても重要です。
ウェット型(滲出型)
お腹や胸に水(腹水・胸水)が溜まるタイプです。
お腹が膨らんで見える、触るとタプタプする
呼吸が苦しそう、息が速い(胸に水が溜まった場合)
発熱、元気がない、食欲が落ちる
黄疸(耳の内側や歯ぐきが黄色く見える)
進行は比較的早いタイプですが、抗ウイルス薬への反応が良く、治療で改善が期待できるケースも多く見られます。
ドライ型(非滲出型)
腹水や胸水はあまり見られず、臓器の中に炎症のかたまり(肉芽腫)ができるタイプです。
肝臓・腎臓・腸・リンパ節などにしこりができる
長く続く発熱、体重が減る、食欲が落ちる
目の炎症(ぶどう膜炎、虹彩の変色、目が白く濁る)
神経の症状(ふらつき、けいれん、後ろ足が動かしにくい)
「なんとなく元気がない」「少しずつ痩せてきた」といった、はっきりしない症状から始まることが多く、見つかるのが遅れやすいタイプです。
混合型
ウェット型とドライ型の症状が混ざって出るタイプです。腹水や胸水がありながら、目や神経の症状もあわせて見られることがあります。
こんなサインがあれば早めにご相談を
熱が下がらない、食欲がない
お腹が膨れてきた、体重が減ってきた
歩き方がフラフラする、目の色や様子が変わった
FIPの治療では、何よりも早さが大切です。上のようなサインに気づいたら、できるだけ早い受診をおすすめします。当院ではFIPの診断経験のある獣医師が、検査を組み合わせて速やかに診断を進めます。
SUPERVISED BY / 監修
このページは、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅰ種)が監修しています。レムデシビル・モルヌピラビルを用いた猫のFIP治療に取り組んでいます。
最終更新日:2026-06-25