FIPは早く治療を始めるほど経過が良くなりやすい病気です。当院では、診断からその日のうちに治療を始められる体制を整えています。受診から治療終了までの流れをご説明します。
1. ご予約・ご来院
まずはお電話またはWEBからご予約ください。「FIPかもしれない」という段階でのご相談はもちろん、他院からのご紹介やセカンドオピニオンにも対応しております。緊急性が高そうな場合は、その旨をお電話でお伝えください。
2. 診察・検査
症状やこれまでの経過をうかがったうえで、血液検査・超音波検査・X線検査などを行います。腹水や胸水があれば、その水を採って調べます。必要に応じてPCR検査や、目・神経の検査も行います。院内で必要な検査を行えるため、結果をもとにその場で方針を検討できます。
3. 診断とご説明
検査の結果と、年齢・経過・症状を合わせて、FIPとして矛盾がないかを総合的に判断します。診断の内容、FIPのタイプ、治療の選択肢、想定される費用や治療期間について、ていねいにご説明します。ご家族が納得して決められるよう、疑問はその場で解消していきます。
4. 治療開始
方針が決まれば、その日のうちから治療を始めることもできます。症状が重い場合はレムデシビル(注射)から始め、状態が落ち着いたらモルヌピラビル(内服)に切り替えて、ご自宅での治療へ移行します。
5. 経過観察(治療中)
治療期間は通常84日(12週間)です。この間、定期的に来院いただき、体重・食欲・元気・血液検査の数値を確認しながら、お薬の量を調整していきます。ご自宅では、食欲や元気、歩き方、呼吸の変化をよく観察していただきます。途中で症状が良くなっても、自己判断で減らしたりやめたりしないことが大切です。
6. 治療終了・その後
治療期間を終え、症状と検査データが安定していれば、治療終了となります。ただし再発を防ぐため、終了後も少なくとも3か月ほどは定期的なチェックを続けます。気になる変化があれば、いつでもご相談ください。
SUPERVISED BY / 監修
このページは、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅰ種)が監修しています。レムデシビル・モルヌピラビルを用いた猫のFIP治療に取り組んでいます。
最終更新日:2026-06-25