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当院の腎臓病科 診療実績

当院では、犬と猫の腎臓・泌尿器疾患に対して幅広い診療実績を有しており、軽度の腎機能低下から末期の腎不全まで、さまざまな段階の症例に対応してまいりました。腎臓や泌尿器の病気は早期発見・早期管理が極めて重要であり、当院では日本獣医腎泌尿器学会認定医を中心に、地域の動物たちの腎臓の健康を支え続けています。

当院の腎臓病科の症例の中でも、特に多くを占めるのが、高齢の犬・猫に多い「慢性腎臓病(CKD)」です。とくに猫はCKDが非常に一般的な疾患であり、健康診断や他の病気の検査をきっかけに、無症状の早期段階で見つかるケースも多くあります。早期のIRISステージで診断できた場合には、腎臓療法食や水分管理、リンのコントロールなどを早くから開始することで、進行を緩やかにし、良好な状態を長く維持できた症例もあります。

進行した症例においても、皮下点滴による水分補給、リン吸着薬や血圧の管理、貧血や食欲低下への対応などを組み合わせることで、つらい症状をやわらげ、動物たちが自分らしく過ごせる生活を支える治療を行っています。

また、泌尿器の疾患として、尿石症(膀胱結石・尿道結石)や、オス猫に多い尿道閉塞などの緊急症例にも対応しています。尿道閉塞は時間との勝負になる病気であり、閉塞の解除から再発予防のための食事・生活管理まで、一貫して行える体制を整えています。さらに、ユリ中毒(猫)や不凍液(エチレングリコール)の誤飲、重度の脱水、尿路閉塞などによって急激に腎機能が低下する「急性腎障害(AKI)」にも、輸液療法を中心とした集中的な治療で対応しています。

当院では、検査から診断、治療、そして長期的な経過観察までを一貫して行える体制を整えており、血液検査・尿検査・血圧測定・超音波検査などを組み合わせた多角的な評価と、IRISガイドラインに基づいた明確な治療戦略で診療にあたっています。

腎臓病の診療は、一度治療すれば終わりというものではなく、長期的な管理が欠かせません。当院では、飼い主様との密な連携を通じて、療法食や水分摂取の工夫、ご自宅でのケアの方法まで、日常生活に根ざしたサポートを継続的に行っています。「もっと早く知っておけばよかった」と後悔される飼い主様を一人でも減らせるよう、今後も腎臓病診療の充実に努めてまいります。

SUPERVISED BY / 監修

このページは、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医腎泌尿器学会認定医)が監修しています。

最終更新日:2026-06-25

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南大沢どうぶつ病院/多摩八王子動物がんクリニック