犬や猫の腎臓病は、早期発見と適切な管理が、生涯の健康とQOL(生活の質)に大きく関わります。当院では、症状の有無にかかわらず、飼い主様が安心してご来院いただけるよう、腎臓病の診療を「診断から治療、そして継続的なフォローアップ」まで、一貫した流れで提供しています。
ステップ1:初診・問診
まず、飼い主様からの丁寧なヒアリングから始まります。飲水量や尿の量・回数の変化、食欲や体重の変化、嘔吐や元気の有無などを詳しく伺います。また、これまでの病歴や食事内容、生活環境、年齢・犬種や猫種なども、診断に大切な情報になります。
ステップ2:身体検査・基礎評価
体重や体格、脱水の程度、口の中の状態などを丁寧に確認します。腎臓病は全身に影響する病気のため、全体の状態を把握することが重要です。
ステップ3:腎臓・泌尿器の専門検査
症状や身体検査の結果に応じて、血液検査(BUN・クレアチニン・SDMA)、尿検査(尿比重・尿蛋白)、血圧測定、超音波検査などを実施します。これらを総合的に判断し、腎機能の程度や原因を評価します。
ステップ4:診断・ステージング・説明・方針の決定
検査結果は、IRISガイドラインに基づいてステージを分類し、飼い主様にわかりやすくご説明します。現在の状態、今後の見通し、必要な治療や管理の選択肢を丁寧にお伝えし、ご家族のお気持ちも尊重しながら、一緒に方針を決めていきます。
ステップ5:治療・管理の開始
ステージや状態に応じて、療法食の導入、水分管理、リンや血圧のコントロール、貧血や食欲低下への対応などを開始します。お薬や食事は、ご自宅で無理なく続けられることを大切にしながら調整します。
ステップ6:継続的な経過観察とフォローアップ
腎臓病は「付き合っていく病気」です。治療開始後は、定期的な血液・尿検査や体重・血圧のチェックを行い、状態の変化に合わせて管理を見直していきます。ご自宅での様子の変化にも気を配りながら、長期的に寄り添ってサポートします。
SUPERVISED BY / 監修
このページは、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医腎泌尿器学会認定医)が監修しています。
最終更新日:2026-06-25