心雑音は、健康診断やワクチン接種の際の聴診で見つかることが多い、心臓病の代表的なサインのひとつです。
心雑音とは
心臓の弁や血流に異常があると、聴診器で「ザーザー」「シュー」といった本来は聞こえない音(雑音)が聴こえることがあります。犬で最も多い僧帽弁閉鎖不全症(MVD)では、特有の収縮期雑音が聴こえることが多く、聴診は重要なスクリーニングツールです。
心雑音を指摘されたら
雑音があるからといって、すぐに治療が必要とは限りません。大切なのは、心エコー検査などで心臓の状態を正確に評価し、進行度(ステージ)を把握することです。一方で、早期の段階では聴診だけでは異常が見つからないこともあり、雑音がないからといって心疾患がないとは限りません。
当院での対応
当院では、心雑音が聴かれた場合、心エコー検査を中心に胸部レントゲンや血圧測定などを組み合わせ、ACVIMガイドラインに基づいて進行度を評価します。治療を始めるべき段階かどうかを、エビデンスに基づいて明確にご提示します。健診で心雑音を指摘された方は、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
心雑音があると必ず心臓病なのでしょうか?
心雑音は心臓病の代表的なサインのひとつですが、雑音があるからといって必ず心臓病があるとは限りません。逆に、早期の段階では聴診だけでは異常が見つからず、雑音がなくても心疾患が隠れていることもあります。そのため、聴診だけで判断せず、心エコー検査などで心臓の状態を正確に評価することが大切です。
心雑音を指摘されたら、何科でどんな検査を受ければよいですか?
心臓の評価を行える循環器の診療をお受けください。当院では、心エコー検査を中心に、胸部レントゲンや血圧測定などを組み合わせて心臓の状態を調べ、進行度を確認します。これらの検査で、治療を始めるべき段階かどうかを見極めていきます。
症状がなくても治療は必要ですか?
雑音があっても、すぐに治療が必要とは限りません。大切なのは、心エコー検査などで進行度(ステージ)を把握し、治療を始めるべき段階かどうかを見極めることです。当院ではACVIMガイドラインに基づいて評価し、治療が必要な段階かどうかをご説明します。
経過観察と言われたら、何をすればよいですか?
経過観察の段階では、心臓の状態が変化していないかを定期的に確認していくことが中心になります。ご家庭では、咳や呼吸の様子、元気や食欲など、普段との違いに気づいたら受診の際にお伝えください。気になる変化があれば、次の予定を待たずにご相談いただいて構いません。
子犬で心雑音を指摘されましたが、問題があるのでしょうか?
子犬で聴かれる心雑音の意味は一つではありませんので、聴診だけで判断せず、心エコー検査などで心臓の状態を評価することが大切です。ご不安な場合は、どのような雑音なのかを確認するためにも、一度ご相談ください。
どのくらいの間隔で再検査を受ければよいですか?
再検査の間隔は、心エコー検査などで確認した進行度(ステージ)によって変わってきます。心臓の状態に応じて適切な時期をご提案しますので、診察の際にお尋ねください。気になる症状が出たときは、予定より早めの受診をおすすめします。
SUPERVISED BY / 監修
このページは、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅰ種)が監修しています。
最終更新日:2026-06-25