― 「もっと早く気づけたかもしれない」病気について ―
日本獣医腎泌尿器学会認定医が伝えたい、早期発見のサイン
気づきのきっかけ
「最近、水をよく飲むようになった気がする」
「少し痩せてきたけれど、元気はある」
こうした何気ない変化から、慢性腎臓病(CKD)が見つかることは珍しくありません。
CKDは、静かに、しかし確実に進行する病気です。そして診断後、多くの飼い主様がこう振り返られます。
「もっと早く気づけていれば…」
CKDは症状が出にくい病気
腎臓は、かなり機能が低下するまで体のバランスを保とうとします。そのため、
明らかな症状が出た時点で、すでに進行しているケースが少なくありません。
特に猫では、
** 食欲の軽度低下 **
** 活動量の減少 **
といった変化だけで進行していることもあります。
「元気そう」でも安心できない理由
動物は不調を隠す生き物です。
元気そうに見えても、体の中では静かに変化が進んでいることがあります。
だからこそ、
症状が出る前に異変を捉える検査
が重要になります。
健康診断が未来を守る
定期的な血液検査・尿検査は、CKDの早期発見に大きく貢献します。
当院では、日本獣医腎泌尿器学会認定医の立場から、下記を考慮し、動物たちに必要な検査内容をご提案しています。
**年齢 **
** 種類 **
生活環境
CKDと向き合うということ
CKDと診断されても、悲観しすぎる必要はありません。
早期発見と適切な管理により、穏やかで、動物たちが自分らしく過ごせる生活を長く続けられるケースは多くあります。
私たちは、
正しく知ること
無理なく続けること
を大切にしながら、ご家族と一緒に歩んでいきたいと考えています。
最後に
慢性腎臓病は、「もっと早く気づけたかもしれない」と感じやすい病気です。
このコラムが、愛犬・愛猫の小さな変化に目を向けるきっかけになれば幸いです。
SUPERVISED BY / 監修
この記事は、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅰ種)が監修しています。
公開日:2025-12-26