2026-08-10

猫のしこりは小さくても早めに診た方がいい理由

「小さなしこりだから、もう少し様子を見てもいいですか?」「猫のしこりってあまり聞かないし、大きくなったら考えようかと」。猫ちゃんのしこりについて、ご家族からこんな声をいただくことがあります。

それは、ぜひ早めに診せてほしいタイプの相談です。猫ちゃんのしこりは、犬よりも悪性の比率が高いといわれています。小さいうちに動くことが、その後を大きく変える可能性があります。

猫のしこり、犬とどう違う?

悪性比率が高い

皮膚や乳腺にできるしこりに関しては、猫は犬よりも悪性の確率が高いとされています。「念のため診せる」価値が、犬よりさらに大きいのです。

場所による特徴

猫の場合、特に乳腺、口の中、首、背中の皮膚下にできるしこりに注意が必要です。

代表的な猫のしこり

乳腺腫瘍

猫の乳腺腫瘍は、犬と違って8〜9割が悪性です。早期切除がカギです。

注射部位肉腫

ワクチン接種部位など、注射部位にできる悪性腫瘍があります。発生は稀ですが、進行が早いタイプです。

皮膚扁平上皮癌

耳の縁、鼻先など毛の薄い部位にできやすいがんです。白猫は紫外線によりリスクが上がります。

早めの受診をおすすめする理由

小さいうちのほうが手術がしやすい

切除範囲が小さく、皮膚の余裕があるうちが理想的です。

細胞診で方針が決まる

針を刺して細胞を見るだけで、対応の優先度が分かります。

進行のスピードが早いタイプも

特に乳腺腫瘍や肉腫タイプは、数か月で大きく変化することがあります。

おうちでの観察ポイント

スキンシップの中で気づく

撫でているとき、ブラッシング中、抱っこのときに違和感を感じたらメモをしてください。

写真で記録を

日付入りで写真に残すと、変化を客観的に伝えられます。

サイズの目安

お米一粒、五円玉など身近なものでサイズを記録すると伝わりやすいです。

当院でできること

当院は腫瘍科認定医Ⅰ種が在籍し、猫ちゃんのしこりについて、診断から治療まで一貫してお受けします。麻酔のリスクも踏まえた、その子に合うプランをご相談します。

「小さいから様子見」より「小さいうちに確認」

判断に迷うときは、ぜひお気軽にお声がけください。「来てよかった」と思っていただける診療を心がけます。

一緒に決めていきましょう

検査するかどうかから、一緒に考えていきます。ご家族のお気持ちを尊重しながら、選択肢を整理してお伝えします。

南大沢どうぶつ病院 院長/日本獣医がん学会腫瘍科認定医Ⅰ種:保坂 創史

(八王子市・多摩市・南大沢エリアの動物病院)

南大沢どうぶつ病院院長保坂創始

SUPERVISED BY / 監修

この記事は、南大沢どうぶつ病院 院長・獣医師 保坂 創史(日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医Ⅰ種)が監修しています。

公開日:2026-08-10

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