「毎年ワクチンを打っているけれど、本当に必要なんでしょうか」「過去にワクチンで具合が悪くなったので、打ちたくないのですが」。ワクチンに関するご相談、近年とても増えています。
それは、ご家族の関心の高さの表れだと感じます。実は「打つ」だけでなく、「抗体価(こうたいか)を測る」という選択肢もあります。それぞれのメリットを知って、その子に合う方法を選びましょう。
ワクチン抗体価検査とは
体内の抗体量を測る検査
過去のワクチン接種や感染で得た免疫が、まだ十分に残っているかを血液検査で確認します。
「まだあるなら、打たなくてよい」
抗体が十分にある期間は、再接種を見送るという考え方が広がってきています。
「打つ」と「測る」のメリット・デメリット
毎年接種のメリット
シンプルで分かりやすく、忘れにくい。コストも比較的抑えられる。
毎年接種のデメリット
体に必要のない接種となる可能性がある。アレルギー反応を経験した子では負担。
抗体価検査のメリット
必要なときだけ接種する個別の判断ができる。過去にワクチン反応のあった子に向いている。
抗体価検査のデメリット
コストはやや高い。すべての病気に対して測れるわけではない。
ワクチンによって考え方が変わる
コアワクチン(必ず守りたい病気)
犬:ジステンパー、パルボ、アデノウイルス。猫:ヘルペス、カリシ、汎白血球減少症。これらは抗体価検査で確認しやすいワクチンです。
狂犬病ワクチン
日本では法律で年1回の接種が義務付けられています。抗体価で代用はできません。
ノンコアワクチン
レプトスピラなど、生活環境のリスクに応じて検討するワクチンです。
ワクチン反応があった子への配慮
過去の反応の記録が大事
顔の腫れ、嘔吐、ぐったりなど、過去の反応の様子をぜひ教えてください。
抗体価+必要時のみ接種
リスクと必要性を天秤にかけて、無理のない計画を立てます。
当院でできること
当院では抗体価検査をご提案できます。毎年接種・抗体価検査・部分接種など、その子の生活と体質に合うプランをご相談します。
一緒に決めていきましょう
「打たないのが正解」でも「打つのが正解」でもありません。一緒にその子に合う方法を見つけていきましょう。