column

慢性腎臓病(CKD)

―  「もっと早く気づけたかもしれない」病気について ―

日本獣医腎泌尿器学会認定医が伝えたい、早期発見のサイン

気づきのきっかけ

「最近、水をよく飲むようになった気がする」 

「少し痩せてきたけれど、元気はある」 

こうした何気ない変化から、慢性腎臓病(CKD)が見つかることは珍しくありません。

CKDは、静かに、しかし確実に進行する病気です。そして診断後、多くの飼い主様がこう振り返られます。

「もっと早く気づけていれば…」

CKDは症状が出にくい病気

腎臓は、かなり機能が低下するまで体のバランスを保とうとします。そのため、

明らかな症状が出た時点で、すでに進行しているケースが少なくありません。

特に猫では、

  1.  食欲の軽度低下 
  2.  活動量の減少 

といった変化だけで進行していることもあります。

猫

「元気そう」でも安心できない理由

動物は不調を隠す生き物です。

元気そうに見えても、体の中では静かに変化が進んでいることがあります。

だからこそ、

症状が出る前に異変を捉える検査

が重要になります。

健康診断が未来を守る

定期的な血液検査・尿検査は、CKDの早期発見に大きく貢献します。

当院では、日本獣医腎泌尿器学会認定医の立場から、下記を考慮し、その子に必要な検査内容をご提案しています。

  1. 年齢
  2. 種類
  3. 生活環境

CKDと向き合うということ

CKDと診断されても、悲観しすぎる必要はありません。

早期発見と適切な管理により、穏やかで、その子らしい生活を長く続けられるケースは多くあります。

私たちは、

  • 正しく知ること
  • 無理なく続けること

を大切にしながら、ご家族と一緒に歩んでいきたいと考えています。

最後に

慢性腎臓病は、「もっと早く気づけたかもしれない」と感じやすい病気です。

このコラムが、愛犬・愛猫の小さな変化に目を向けるきっかけになれば幸いです。