「夜になるとかゆそうにしていて、見ていて辛くて」「お腹が真っ赤で、舐めるのをやめないんです」。
皮膚の症状は、ご家族にとっても見ていてつらいものです。「アトピーかな」と自己判断される方も多いですが、実は原因はさまざまです。
それは、原因によって対応がまったく違います。同じ「赤み・痒み」でも、ノミ、食物アレルギー、感染、ホルモン疾患まで候補は広く、一つずつ絞り込む必要があります。
皮膚の赤み・痒みの主な原因
ノミ・ダニ
特にノミは1匹いるだけで強い痒みを引き起こします。室内飼育でも油断はできません。まずは予防薬の見直しからです。
食物アレルギー
特定のたんぱく源(鶏・牛・乳製品など)に反応するタイプです。耳の中、口周り、足先、お腹に症状が出やすい傾向があります。
環境アレルギー(アトピー性皮膚炎)
ハウスダスト、花粉などへの反応です。季節性、若いうちからの発症、特定部位の痒みが特徴です。
細菌・マラセチア感染
皮膚のバリアが落ちると、もともといる菌が増えて症状を悪化させます。
ホルモン疾患
甲状腺機能低下症、クッシング症候群などで皮膚症状が出ることがあります。
診断の流れ
問診と全身の観察から
かゆみの始まり、季節性、フード歴、生活環境を伺います。皮膚の状態と分布が大きなヒントです。
皮膚検査
皮膚を擦って菌や寄生虫を確認、必要に応じて培養や除外食試験を行います。
血液検査・ホルモン検査
全身性の病気が背景にないかを確認します。
当院でできること
当院では皮膚科の基本検査を院内で行い、再発を繰り返すケースには丁寧な除外診断をご提案します。シャンプー療法や保湿ケアのご相談も承ります。
ご家族と一緒に向き合う
皮膚の病気は、原因の特定と毎日のケアの両輪です。お忙しいご家族にも続けられる方法を一緒に考えます。
一緒に決めていきましょう
すぐにステロイドで止めるのか、ていねいに原因を探るのか。短期と長期、両方の視点から一緒に方針を決めていきましょう。