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猫の腎臓病は「早期発見」がカギ。ステージごとの対応

「うちの子、最近よくお水を飲むんです」「健康診断で腎臓の数値が少し高いと言われて」。

猫ちゃんの腎臓病に関するご相談は、本当に多くいただきます。シニア猫の代表的な病気のひとつです。

それは、早く気づいて、早く対応すれば、その後の経過を大きく変えられる病気です。年齢のせいとあきらめずに、一緒に向き合っていきましょう。

水を飲む猫

猫の腎臓病はなぜ早期発見が大切なのか

腎臓は「黙って傷んでいく」臓器

腎臓は予備能力(よびのうりょく)が高く、機能が3〜4分の1以下になるまで症状が出にくい臓器です。症状が出てからでは、すでにかなり進んでいることも珍しくありません。

SDMAという早期マーカー

近年はSDMAという血液検査項目が普及し、従来のクレアチニンより早い段階で腎機能の低下を捉えられるようになりました。健康診断にぜひ加えていただきたい項目です。

ステージごとの対応

ステージ1:見つけやすくはないけれど大切な時期

症状はほぼなく、検査でしか発見できません。お水の量や尿の様子を観察し、定期検査で経過を見ます。

ステージ2:ここから「食事療法」のスタート

腎臓に配慮した療法食を取り入れる時期です。早めに切り替えることで、進行をゆるやかにできます。

ステージ3:内服薬や輸液の選択肢

リンを下げるお薬、血圧を整えるお薬、必要に応じてお家での皮下点滴(ひかてんてき)を取り入れます。

ステージ4:QOLを大切に

緩和ケアの要素が強くなります。食べる・眠る・トイレに行く、その当たり前を支える医療になります。

当院でできること

当院は腎泌尿器学会認定医が在籍し、腎臓病の診断と長期管理に力を入れています。お薬の調整、食事のご提案、ご自宅での点滴の練習まで丁寧にサポートいたします。

ご家族と一緒に取り組む

猫ちゃんの腎臓病は、長く付き合う病気です。ご家族のライフスタイル、猫ちゃんの性格を踏まえて、無理のない治療プランを組み立てます。「投薬が苦手」「フードを食べてくれない」というご相談にも、一緒に解決策を探します。

一緒に決めていきましょう

何を、どこまで、どんなペースでやっていくか。正解は一つではありません。ご家族と猫ちゃんに合うかたちを、一緒に決めていきましょう。

南大沢どうぶつ病院 副院長/日本獣医腎泌尿器学会認定医:保坂 記世

(八王子市・多摩市・南大沢エリアの動物病院)

南大沢どうぶつ病院 副院長/日本獣医腎泌尿器学会認定医:保坂 記世
副院長/日本獣医腎泌尿器学会認定医:保坂 記世