「目の前で突然倒れて、手足をバタバタさせて…」「白目をむいて、よだれを垂らしていて、どうしていいかわからなくて」。
痙攣(けいれん)の発作を初めて目にしたご家族は、本当に怖い思いをされます。落ち着いてくださいと言うのも難しい瞬間です。
それは、その時にできる対応と、後から考えるべきことが分かっていれば、ご家族にもその子にも一番優しい行動につながります。
発作が起きたときの対応
まず触らない・抱き上げない
発作中は意識がありません。びっくりして噛んでしまったり、抱き上げて落としてしまうリスクがあります。周囲の家具など、ぶつかると危ないものだけそっと離してください。
時間を測る・動画を撮る
何分続いたか、どんな動きだったかが診断にとても大切です。可能ならスマートフォンで動画を撮ってください。受診時に何より参考になります。
5分以上続く・繰り返す場合は緊急
1回の発作が5分以上続く、あるいは意識が戻らないまま次の発作が来る場合は「重積(じゅうせき)発作」といい、緊急対応が必要です。
発作の主な原因
特発性てんかん
若いうちから繰り返す発作で、検査で異常が見つからないタイプです。お薬で発作の頻度を減らせます。
脳の病気
脳腫瘍、脳炎、水頭症などです。シニア期の初発では、まずこれらを疑って検査を進めます。
肝臓・腎臓・低血糖など
脳以外の問題で発作が起きることもあります。血液検査で原因が見えてくることがあります。
検査の流れ
血液検査・尿検査・血圧測定で全身を評価し、必要に応じてMRIや脳脊髄液検査を高度医療施設にご紹介いたします。
当院でできること
当院では発作のご相談をていねいに伺い、原因を絞り込んでいきます。お薬を始める場合も、ご家族の生活リズムに合わせた投薬計画を一緒に組み立てます。
一緒に決める医療
発作の治療は、ゼロにすることが目標とは限りません。「許容できる頻度に下げる」「副作用を抑えながら、その子らしさを保つ」ことを目指します。ご家族の不安に寄り添いながら、一緒に方針を決めていきましょう。