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鼻血やくしゃみが続く…シニア期なら歯周病か腫瘍を疑って

「最近、片方の鼻からだけ鼻血が出るんです」「くしゃみが何週間も止まらなくて」。

シニア期のわんちゃん・猫ちゃんで、こうしたご相談が増えてきます。風邪かなと様子を見ているうちに、症状が長引いてしまう方も多いです。

それは、シニア期では歯周病か鼻の腫瘍(しゅよう)が背景にあることがあります。原因を特定すれば、対応できることがほとんどです。

くしゃみする猫

なぜ「片方からの鼻血」が要注意なのか

両方からの場合と意味が違う

両側からの鼻血は、出血傾向や全身性の病気の可能性があります。一方、片側からの鼻汁・鼻血は、鼻の中で局所的な問題が起きていることを示します。

シニア期で多い原因

シニア期では、歯の根からの炎症が鼻に抜けている、あるいは鼻腔内の腫瘍といった原因が候補に挙がります。

歯周病から来る鼻症状

上の奥歯の根が鼻に近い

犬猫の上顎の犬歯や奥歯は、歯根が鼻腔に非常に近い構造です。重度の歯周病では、根の先から鼻腔に炎症が抜けて「口鼻瘻(こうびろう)」を起こすことがあります。

くしゃみ・鼻汁・口臭がセットに

口臭が強く、片側のくしゃみや鼻汁を伴う場合は、まずお口を疑います。

鼻腔内腫瘍の可能性

シニアの片側性鼻症状で要注意

特にシニア犬では、鼻腔内腫瘍(びくうないしゅよう)の頻度が決して低くありません。鼻血、片側のくしゃみ、顔面の左右差、流涙といった症状が出ます。

早期の画像検査が決め手

CTやMRIで鼻の中を詳しく評価し、必要に応じて細胞診・生検を行います。

当院でできること

当院ではお口のレントゲン検査、内視鏡を含めた鼻の評価、必要に応じた高度画像検査のご紹介まで対応しています。腫瘍科認定医として、その後の治療方針もワンストップでお話しできます。

一緒に決めていきましょう

「ただの鼻炎かもしれない」「腫瘍だったら怖い」。どちらの想いも自然なものです。検査をして原因を知ることは、過剰に不安になるためではなく、安心して次の一歩を選ぶためのプロセスです。一緒に確認していきましょう。

南大沢どうぶつ病院 院長/日本獣医がん学会腫瘍科認定医Ⅰ種:保坂 創史

(八王子市・多摩市・南大沢エリアの動物病院)

南大沢どうぶつ病院院長保坂 創史
院長/日本獣医がん学会腫瘍科認定医Ⅰ種:保坂 創史